病気について

2020.05.31

脂質異常症を言われたら

こんにちは。千葉県でも新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言が解除されました。
とはいえ油断が出来る状態ではないかと思います。引き続き、感染予防に努めて1日でも早く今まで通りの日常に戻るよう頑張っていきましょう。

本日は、「脂質異常症」についてお話をしていきたいと思います。
脂質異常症とは、血液中に含まれる中性脂肪(トリグリセライド)や、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が基準よりも高い、またはHDLコレステロール(善玉コレステロール)が基準よりも低い状態のことを言います。以前は、「高脂血症」と言われていた病気です。

脂質異常症の原因は、様々な遺伝的要素や体質、他の病気や服用している薬の影響を受けることもありますが、食習慣、運動不足、肥満などが背景にあることが多いと言われています。今回の新型コロナウイルスに対する外出自粛や在宅ワークの影響でデリバリーなどでの偏った食習慣や自宅で過ごす時間が増えたことによる運動不足になっておられる方が多いように感じます。

このような生活を続け、コレステロール値に異常がある(特にLDLコレステロールが高い)と動脈硬化を起こしやすくなり、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高くなります。高血圧の人は、血管に強い圧力がかかっているので、脂質異常症を伴うと血管壁が傷つきやすいため、動脈硬化がさらに進行してしまうリスクがあります。
また、中性脂肪値が高いと急性膵炎を起こすこともあります。インスリン(血糖値を下げるホルモン)が不足すると中性脂肪が体内で利用されにくくなり、血中に中性脂肪が増えてしまいます。そのため糖尿病の人は、脂質異常症を伴いやすく動脈硬化を進行させるリスクが高まります。一般的には、「血液がドロドロの状態」のことを脂質異常症と言ってもいいでしょう。

しかし、脂質異常症には自覚症状がほとんどありません。そのため気付くのが遅れ、ある日突然心筋梗塞などの発作に襲われる人も少なくありません。
そこで、発作を防ぐには毎日の食習慣、運動を気をつけることや、健康診断などで、脂質異常症の疑いがあると言われた時は放置せずに早めの受診をお勧めいたします。

治療の方法としては、動脈硬化を進めないようにすることが治療の重要な目的となります。まず、食事や運動を主にライフスタイルの改善を行います。その後、動脈硬化による病気を起こすリスクが高い時には、薬物療法が用いられます。

今回は食事のポイントをいくつか挙げさせていただきます。
①肉類のおかずより、魚介類や大豆製品のおかずを摂取すること
魚介類や大豆製品の割合を増やすことで、LDLコレステロールを下げ、HDLコレステロールを上げることに繋がります。

②コレステロールを多く含む食品に注意すること
特にLDLコレステロールが高い人は、卵や内臓類に注意が必要です。

③油を使った料理は1日に2品までにすること
脂肪は種類に関係なく、エネルギーが高いので肥満予防のために油を使った料理は控えめにしましょう。ちなみに、マヨネーズやドレッシング、マーガリンやバターなども含まれます。

④食物繊維を毎食摂取すること
腸内で消化できない食物繊維は、野菜、果物、芋、きのこ、豆、海藻などに多く含まれ、コレステロールを減らすのに役立ちます。

⑤アルコールや甘いものは控えること
アルコール、ジュース、お菓子などは、多量摂取すると血液中の中性脂肪が増えてしまいます。それでも1日のご褒美として、これらを摂取する人も多いと思います。そのような人は、夜寝る前は控えるようにしましょう。

上記で挙げた食事や運動を心がけることで薬物療法を行わずに、改善させることが理想ではありますが、それでも効果が分からないという方は是非ご相談ください。
当院では、まず採血を行いコレステロールや中性脂肪の数値を明確化し、患者様一人一人に合ったお薬を処方させていただきます。

ご不明な点がございましたら、お気軽にお電話お待ちしております。また、オンライン診療やインターネットからのご予約も承っておりますので、当院ホームページをご覧ください。