disease疾患

2020.05.24

『非アルコール性脂肪性肝炎(NASHナッシュ)』とは?

こんにちは、コロナウィルスの感染者数も日ごとに減ってきていますが、まだまだ気を抜けない日々が続いていることかと思います。
緊急事態宣言が発令されてから、飲み会や食事会などの機会もなく、今はリモート飲み会や家で晩酌を楽しんでいる方も多いかと思います。
ステイホーム生活の中でいかに自分自身を保ちストレスを発散させるかはとても大切かと思われます。皆さん身体の不調は出ていませんか?
自分は自覚していなくても意外と身体にダメージがきているということもあるかもしれません。

今回は、『沈黙の臓器』とも言われている肝臓の病気についてお話します。
肝臓の病気は、かなり進行するまで症状が現れないことが多いのです。負担が掛かっていても、我慢強くとても頑張り屋さんな臓器なのです。
肝臓の病気と言えばお酒の飲みすぎやウィルス感染が関与していると思い浮かべるのではないでしょうか。飲酒習慣のない人は『自分は大丈夫』と肝臓の病気とは無縁と感じてはいませんか。
人間ドックで3人に1人に肝障害があり、そのほとんどは脂肪肝です。

脂肪肝には、
① お酒を飲みすぎた人がなる脂肪肝
② お酒を飲まない人または少量しかお酒を飲まないのに脂肪が溜まってしまう非アルコール性脂肪肝
があります。
今回はその中でも、耳にしたことがない病気かもしれませんが、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:non-alcoholic steato-hepatitis)についてお話したいと思います。
NASHは前段階である非アルコール性脂肪肝の人の一部に発症します。

男性がなりやすいのが特徴ですが、女性の方も更年期を迎える50歳以上になると増加する傾向にあります。
NASHの約50%が進行性で放置するとやがて肝組織の繊維化を伴い、肝硬変や肝がんに移行するリスクが高まります。脂肪肝と同じく自覚症状はほとんどないため、肝硬変や肝がんが生じないうちに早期発見されることが望まれます。

NASHになる原因ははっきりと分かってはいませんが、肥満や糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病と深い関係があると考えられています。メタボリックシンドロームの肝臓版とも言われています。

日本では約200万人の患者がいると推定されており、食の欧米化なども進み日本でも肥満人口が増えている今、年々増加傾向にあります。
現在のところ確立した治療はありませんが、食事、生活習慣の改善、運動を行い、体重を減量し、糖尿病や脂質異常症の治療を行い安定させることで改善することは分かっています。

NASHの診断は血液検査所見、CTや超音波検査などの画像診断も有効ですが、確定診断は肝生検となっています。

当院では、血液検査や超音波検査(腹部エコー)を行っていますので、人間ドックや健康診断などで肝機能の異常を指摘された時は、肝臓からの唯一のサインであり自覚症状がなくてもそのままにせずきちんと受診し、きちんと治療を受けましょう。

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