病気について

2020.03.08

膵炎って何?

春の訪れを感じるも、まだまだ寒い日や天候の悪い日が続きますね。

皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

今回は膵炎についてです。

 

はじめに膵臓という臓器を皆さんはご存知でしょうか?

聞いたことがある人ももちろん知らなかった方もこのブログでどんな臓器か、また膵炎とはどんな症状なのか少しでも知っていただければ幸いです。

 

膵臓は胃の裏側に位置する臓器で、長さは約15-20cmの細長い臓器になります。

形は右側が太く、左側が細くなったオタマジャクシのような形をしていると言われています。

膵臓の役割としては主に二つあります。

一つは「膵液」という消化液を分泌することです。

この膵液には消化酵素が多く含まれているため食べ物の消化を助ける働きを持っています。

もう一つはインスリンなどのホルモンを分泌し、血糖値の濃度をコントロールする働きです。

しかし膵臓がダメージを受けたり、疲弊してインスリンなどの分泌機能が低下すると血糖値が上昇し、糖尿病を招くと言われております。

 

ここまでで膵臓が実はとても重要である臓器だということを知っていただけたでしょうか。

では次に膵炎について次にお話いたします。

 

まず「膵炎」とは、先ほどお話しした膵液と呼ばれる分泌液に含まれる消化酵素によって膵臓自体が消化されてしまうことで起こる膵臓の炎症又はその関連器官に起こる病気のことです。

そしてこの膵炎は急性膵炎と慢性膵炎に分かれます。

 

急性膵炎とは急性と付いているように膵臓の急性炎症を指します。

急性膵炎は他の臓器に影響を及ぼし得るものであり、主な原因はアルコールと胆石です。

最も多い症状としては上腹部痛ですが、背部まで痛みが広がる場合もあります。

その他にも嘔吐、発熱などの軽度症状や状態が悪化していくにつれ意識障害やショック状態と重症化することもあります。

重症化しないためにも早期治療が極めて重要な疾患とも言えます。

主な診断方法としては血液検査、超音波検査や腹部CT検査による診断、重症度判定を行います。

治療法としては重症度に関わらず基本的には入院しての治療となり、入院中は絶飲食にて膵臓を安静にし、点滴と鎮痛剤を用いた治療を行います。

初期治療が重要で、初期に大量の輸液をすることが大切と言われています。

重症度により抗生物質の投与、膵臓の酵素活性化を抑制する薬、胆石除去などの処置を行う場合もあります。

 

続いて慢性膵炎です。

慢性とあるように症状が進行し慢性化しているため基本的に完全に治ることはありません。

原因は長期にわたるアルコール摂取や胆石、ストレスも関係していると言われています。

症状は急性膵炎と同様に腹部の痛みと背部への痛みです。

お腹の上あたりを押されると痛む、気怠さが出る場合もあります。

この症状が長い年月繰り返して起こり徐々に膵臓が弱まっていくことで消化不良を起こし、糖尿病を発症しやすくもなっていくのです。

発症する年齢は40-50歳代に多くみられると言われています。

ただ症状をまったく自覚することなく進行する場合もあり、糖尿病を発症したことで初めて慢性膵炎だったと分かる場合もあります。

診断方法は急性膵炎と同様で症状が疑われる場合に採血や超音波検査、腹部レントゲン、腹部CT検査にて診断を行っていきます。

治療も急性膵炎と同じく、基本的には膵臓の安静です。

内服薬として、たんぱく分解酵素阻害薬と呼ばれる種類の薬を使用することもあります。

膵管の狭窄が痛みの原因となる場合もあり、その場合は膵管の出口を緩める薬や内視鏡を用いて膵液の流れを改善する処置を行う場合もあります。

膵石(膵臓の中に石が出来ること)が原因の場合は内視鏡での除去を行うこともあります。

また慢性膵炎による糖尿病を発症していた場合はインスリン治療が行われます。

いずれにしても原因となっているアルコールの大量摂取、食生活やストレスを溜めない生活を心掛けることが予防に繋がっていきます。

 

以上、急性膵炎、慢性膵炎についてお話させていただきました。

健康診断にて膵機能の異常を指摘されただけでなく、日常生活において最近腹痛に悩まされているなどありましたら、超音波検査や必要に応じて内視鏡検査も行っておりますのでこの機会に当院に一度ご相談ください。

軽度の症状でも重篤な病気が隠れている場合もあり、病気の早期発見、早期治療をモットーにしている当院にて是非、皆様の健康に少しでもお役立てできればと思っております。

 

最後になりますがこの季節花粉症や現在新型コロナウィルスが流行しておりますので皆様、体調には十分気を付けてお過ごしください。

最後までお読みいただきありがとうございました。