disease疾患

2021.09.12

痩せていても脂肪肝になる?

本日は【脂肪肝】についてお話させていただきます。

新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、皆さま制限のある生活を送られているかと思います。
家にいることが多い昨今、食べ過ぎや運動不足、晩酌の頻度や量が増えたりしていませんか?
ストレスや過食等による胃もたれや胃痛、下痢や便秘といった消化器症状によりご来院される患者さまは多くいらっしゃいます。
しかし自覚症状がない中で、職場の健康診断などで肝機能の数値で異常が見られたことはありませんか?

当院でも、「健診で肝機能異常を言われた」という理由で受診される方が多くいらっしゃいます。
肝機能異常(肝障害)の原因としては、以下のようなものが考えられます。
・脂肪肝
・アルコール性肝障害
・薬剤性肝障害
・B型肝炎、C型可肝炎などのウイルス性肝炎
・自己免疫性肝炎
・胆道、膵臓疾患

この中でも日常診療でよく遭遇するものは、【脂肪肝】です。
皆さまも耳にすることが多いのではないでしょうか。
そこで今回は、【脂肪肝】のお話をさせていただきます。

脂肪肝は、肝臓細胞内に中性脂肪が30%以上溜まった状態をいいます。
脂肪肝の誘因・原因として、
①肥満
②常習的な多量飲酒
③糖尿病
上記が3大成因として挙げられますが、その他にも薬物性脂肪肝(ステロイド、テトラサイクリン系抗生物質、エストロゲンなど)、栄養失調(低栄養)などもあげられます。
お酒や肥満が原因と思われている方が多いと思いますが、お酒も飲まないし痩せているからと言って決して安心というわけではありません。
近年注目されている『非アルコール性脂肪肝(NASH)』は過食、運動不足、急激なダイエットなどが原因としてあげられます。

日本人は比較的軽度な肥満でも脂肪肝になりやすいと言われています。
脂肪肝の状態が続くほど肝硬変になりやすく、肝臓がんや肝不全につながる危険性があるので注意が必要です。
そこでバランスのとれた食事や運動、禁酒又は減酒は脂肪肝の予防をはじめ、生活習慣病の予防にもつながります。また、胃の不調や便秘、下痢といった消化器症状の改善にもつながっていくかもしれません。

肝臓は『沈黙の臓器』と呼ばれ、予備能があるため、多少悪化しても自覚症状が現れません。
ですので、気づいた時には症状が進行している場合があります。
ぜひ毎日静かに頑張ってくれている肝臓にも目を向けて労っていただければと思います。

当院では腹部超音波検査や血液検査などにより、肝機能の検査・診断を行っています。
ぜひお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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