about_disease病気について

2024.02.25

インフルエンザウイルスについて

こんにちは。
余寒厳しき折ではございますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
最近は関東でも積雪があったりと、気候の変化で体調をお崩しではないですか。
春に近づいてきてはいますが、季節の変わり目ですので、くれぐれもお身体にお気を付けください。

さて、今回のブログは今の時期流行する「インフルエンザウイルス」についてです。
インフルエンザウイルスに感染すると、高い発熱や頭痛、倦怠感、関節痛、咽頭痛などの上気道症状が現れます。
インフルエンザウイルスは、12月-3月に流行するウイルスです。
毎年11月下旬から12月上旬ごろから翌年の1月~3月頃まで患者数が増加し、4月ごろから減少するのが一般的です。
ただし、年度によっても流行入りする時期は異なり、一番早くて9月、一番遅くて1月から流行した年もありました。
また、流行のピークを過ぎた4月や5月、ごくまれに気温や湿度が高い夏にも発生することがあるので、注意が必要です。

ではまず、なぜインフルエンザウイルスは冬場に流行するのでしょうか。
その理由は3つあります。
1つ目は、気温です。
通常は粘性の流体が薄い層を作り、気道の内側を保護していますが、気温が下がると乾燥によって人間の鼻やのどの粘膜の働きが弱くなり、免疫力が低下してしまいます。
そして、鼻やのどの粘膜を介してウイルスが体内に侵入し、感染してしまうのです。
また、体温が1℃低下すると人の免疫力は30%低下すると言われいる為、夏よりも冬の方が感染の可能性が高まります。

2つ目は、湿度です。
冬は、乾いた空気が日本に流れ込みやすい気象条件であるため、夏に比べて空気が乾燥して湿度が低い状態です。
湿度が高いと、ウイルスは水分によって重みを増すために地面に落下しやすく、空気中を漂う時間は短いです。
しかし、空気が乾燥しているとウイルスが空中を漂う時間は長くなり、ウイルスがふわふわと空気中を浮遊してしまいます。
感染した人のくしゃみや咳などで生じる飛沫が、人の鼻や口に近い高さで長い時間漂うことになり、呼吸などを通じて「飛沫感染」が起こりやすい状態となるのです。

3つ目は、日照時間が短いことです。
私たちの体内では日光を浴びることによってビタミンDが生成されています。
ビタミンDというのは、免疫機能を調整してくれる働きが期待される栄養素です。
12月から1月にかけては1年の中でも日照時間が短い為、紫外線の強さが弱く量も少ないです。その結果、体内でのビタミンDの生成が減少し、免疫力が低下しやすいと考えられています。

次に、インフルエンザウイルスの種類についてです。
インフルエンザのウイルスは、A型、B型、C型の3種類があり、ウイルスの種類によって発症の状況や経過、症状は異なります。
例年、冬にインフルエンザA型、春先にインフルエンザB型が流行する傾向があります。
A型インフルエンザウイルスは、発熱や悪寒、咽頭痛などの症状が強く出やすく、ウイルスの一部が次々と形を変えていく為、一度は獲得した抗体が機能しにくくなり、再び感染してしまうことが特徴です。
B型インフルエンザウイルスは、以前は数年単位で定期的に流行してましたが、近年は毎年流行しています。症状としては、下痢や腹痛など症状が強く、お腹の風邪の症状に近い事が特徴です。
C型インフルエンザウイルスは、A型やB型に比べて症状が軽く済むことが多いです。また、C型に対する抗体を一度獲得すると、それ以後長期間感染しにくいことが特徴です。
流行期は1~6月で、他の型とは流行する時期が異なります。
では、インフルエンザウイルスに感染しないためにはどのようにしたらいいのでしょうか。
一番有効的な対策としては、インフルエンザワクチンを接種することです。
毎年、厚生労働省指導の元、流行が予測されるウイルスに合わせて、インフルエンザワクチンが製造されています。流行の2週間前の10月末~11月頃に事前に接種をしましょう。
ワクチンの効果は、接種より2週間~5か月後くらいまで持続します。

しかし、もし発熱してしまいインフルエンザウイルスに感染してしまった事が疑われる場合は医療機関を受診しましょう。
インフルエンザ検査は、発症から”12時間から48時間以内”が望ましいと言われています。日本の研究では、発症12時間以内に検査した内の約25%〜29%が偽陽性であったと述べており、12時間以内に採取すると5人に1人は見逃してしまう恐れがあります。
また、現在インフルエンザウイルスとコロナウイルスに同時に感染する症例も少なくありません。
同時感染した場合、咳や発熱、頭痛、咳などの症状が平均で”約3.6倍”になると言われています。
インフルエンザと新型コロナを同時に感染された方は、通常の感染よりも重い症状になる事がわかります。
そのため、両者の鑑別が困難と判断した場合は、当院では”コロナウイルスとインフルエンザウイルスを同時検査できるキット”を使って患者さんへの負担が少なくなるように配慮しています。

これからの時期も感染の可能性がある為、手洗いうがいで対策し元気に春を迎えましょう。

※当院は、完全ご予約制になっております。
発熱や上気道症状がある方は、お電話にてご相談下さい。
また、発熱の方などもご来院される為、お手数ですがマスクの着用にご協力をお願い致します。

24時間
WEB予約
内視鏡専用
WEB予約

事前記入で待ち時間を削減

事前WEB問診
LINE予約 求人募集
PAGE
TOP
事前
WEB問診
LINE予約
求人募集