病気について

2021.03.28

便秘薬いろいろ

こんにちは。
今回は「便秘薬」についてです!

便通は本来、毎日あるのが健康な状態です。3日以上なかったり、便が硬くて量が少なく残便感があったりする状態を便秘と呼びま
す。
便秘を改善するには
①便のかさを増す
②便を適度な軟らかさに保つための水分
③便を押し出すための腸の適度な動き
この3点が必要です。
これらがバランスよく働くためには、正しい生活習慣が何よりも大切ですが、どうしても下剤をつかわなければコントロールできない場合もあります。

便秘薬の種類と特徴についてです。
①浸透圧性下剤 
・塩類下剤
(酸化マグネシウム、マグミットなど)
浸透圧性下剤には塩類下剤と浸潤性下剤があります。
塩類下剤は腸内に水分を引きつけ便の水分量を増やし、量を増やし柔らかくすることで大腸の壁を刺激し、排便を促します。
多量の水分とともに飲むとより効果的です。飲み続けても依存性がないとされています。服用後12〜24時間後に作用します。
 ・浸潤性下剤
水分を便に浸透させやすくし、便を柔らかくすることで排便を促します。
浸潤性下剤にはジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)があります。
このタイプの下剤も多めの水と一緒にのむことで十分な効果が期待できます。

②大腸刺激性下剤
(プルゼニド、アローゼン、ピコスルファートナトリウム)
刺激性の便秘薬は、大腸を刺激し、ぜん動運動(筋肉が伸び縮みをくり返して、内容物を体外へ移動させる動き)を高めることで詰まった便の排出を促します。
服用から7〜10時間で作用します。当院で大腸カメラ前の患者様の前処置でも使用しています。
注意点として、腹痛や下痢があらわれることがあります。
連日服用を長期間続けると薬が効きにくくなることがあるため、用法用量を守って正しく使用しましょう。

③直腸刺激性薬剤(坐薬、浣腸)
(グリセリン浣腸、新レシカルボン坐剤など)
・坐薬
肛門の中に直接入れて使用します。
炭酸ガスを発生させて腸を直接刺激することで排便を促します。
挿入後10~30分と比較的早く効果があらわれます。
・浣腸
肛門から薬液を直接注入して使用します。
直腸粘膜に刺激を与えたり、腸の壁面を滑りやすくしたりすることで排便を促します。
どちらも即効性がありますが、自然な排便が難しくなるため連用は避けるようにしましょう。

④上皮機能変容薬
(アミティーザ、リンゼスなど)
小腸や腸粘膜上皮に作用し腸管内への水分分泌を増加して排便を促進します。
服用から24時間以内に作用します。


便秘薬を選ぶ際には、便秘の状態(一時的なのか慢性的なのか、便の形や硬さ、排便の間隔など)や便秘薬の特徴(刺激性/非刺激性など)、自分の体質・生活習慣なども考慮して自分にあったものを選ぶことが大切です。

下剤の効果を高めるために、食物繊維の摂取を意識し、3度の食事をきちんと取りましょう。
また、できるだけ水分を多く取り、便を軟らかくして、排便しやすくします。
便意がある時は我慢しないでトイレに行くように心がけましょう。

便秘薬を使用してもなかなか便秘が改善しない場合は、他の病気が隠れている可能性もあります。
少しでも気になる方は、当院での大腸カメラ検査をご検討ください。

最後までお読みいただきましてありがとうございます。