about_disease病気について

2025.12.15

肝機能とは?

街のイルミネーションが美しく輝き、街の雰囲気も一層華やかになっていますね。
今年も残りわずかとなりましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか?

健康診断で採血を行った際に肝機能の値を確認している方が多くいらっしゃると思いますが、皆様、肝機能とは何かご存知でしょうか?
当院では健康診断で肝機能の数値が高値であると指摘されて、来院される方が多くいますのでここでは肝機能についてお話したいと思います。
肝臓とは体内で最大の臓器であり、生命維持に欠かせない様々な働きを担っています。
お腹の右上、横隔膜の下に位置し、体重の約50分の1、およそ1.2~1.5kgの重量があります。
肝臓には3つの重要な機能があり、1つ目は、栄養素の代謝と貯蔵を行い、エネルギーを作り出す機能です。
2つ目は、体内に入った有害物質を解毒し、排出するという機能です。そして、3つ目は、消化を助ける胆汁を生成し、分泌する、という機能があります。
肝臓では、タンパク質やアミノ酸の代謝、糖質の貯蔵と放出、脂質の合成と分解が行われています。
また、ビタミンやミネラルの貯蔵、ホルモンの代謝調節など、全身の栄養バランスを整える重要な働きも担っています。

では肝臓の臓器や機能についてお話したところで、採血で指摘される肝機能障害についてお話したいと思います。
採血にて確認しているAST(8~38 IU/L)、ALT(4~44 IU/L)、γ-GTP(男性86 U/L以下、女性48 U/L以下)などの値が上昇すると、肝臓に何らかの異常が生じている可能性を示唆します。
肝機能障害の原因はいくつかありますが、ここでは3つご紹介します。

脂肪性肝疾患(NAFLD/NASH)
飲酒歴がなくても、肥満や糖尿病などの生活習慣病により肝臓に脂肪が蓄積する状態です。NAFLDの10~20%は炎症を伴うNASHへ進行し、さらに肝硬変や肝がんのリスクが高まるため、食事や運動習慣の改善が治療の基本となります。

ウイルス性肝炎(B型・C型)
B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスの感染により発症します。B型は性行為や母子感染、C型は血液を介して感染することが多く、慢性化すると肝硬変や肝がんへ進行するリスクが高まります。

薬物性肝障害
医薬品やサプリメントによって引き起こされる肝機能障害です。抗生物質や解熱鎮痛剤、精神神経系薬剤などで発症することがあります。原因となる薬剤の中止が基本的な治療となりますが、重症化を防ぐため、早期発見が重要です。

ここでは3つの肝機能障害の原因についてお話しましたが、原因によって治療方針が異なるため、正確な診断が重要となります。
適切な治療を受けるためにも、まずは専門医による詳しい検査と診断を受けることが大切となってきます。
当院では採血検査や痛みや苦しみを伴わない腹部エコー検査(超音波検査)を施行していますので、お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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