検査

2019.12.21

大腸カメラの下剤

こんにちは、2019年も残すところあとわずかとなりました。
日を追うごとに寒さが増しておりますが皆様体調はいかがでしょうか?

今回は大腸カメラ前に服用する下剤についてご紹介させていただきます。
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)とは肛門より大腸の最も奥の盲腸まで内視鏡を挿入して、大腸全体の粘膜をリアルタイムに直接観察することができる検査です。
正確に検査を行うためには、まず腸管をきれいにすることが最も大切です。
当院では検査前日に刺激系下剤を2錠内服していただき、当日朝から下剤(腸管洗浄剤といいます)を服用していただきます。

大腸カメラは大変だからと躊躇してしまう原因の一つにこの腸管洗浄剤の内服があります。
実際「味が苦手だった」「量が多くて飲むのが大変だった」という声はよく聞かれます。
そこで当院では患者様の好みに合わせて飲みやすいものを選んでいただけるよう4種類の腸管洗浄剤を準備させていただいております。
それぞれの特徴についてご紹介します。

①モビプレップ 
比較的新しい薬で現在広く使用されています。
洗浄力が強いので少ない量で短時間で腸がきれいになるのが特徴です。
1000ml~1500mlを1時間程かけて飲みます。
濃度が濃いので脱水予防のために下剤の半分の量の水分補給を必要とします。
味はややすっぱめの梅風味です。(3割負担 720円)

②マグコロールP 
こちらは以前より広く使用されている代表的な薬です。
モビプレップには劣りますが、洗浄力効果としてはおおむね問題はありません。
1800mlを1時間30分程かけて飲みます。
味はスポーツドリンクの様な味で比較的飲みやすいのが特徴です。(3割負担 250円)

③ピコプレップ 
最近新しく登場した薬です。
前日と当日2回に分けて飲むことができるので一回あたりに飲む量が少ないのが特徴です。
1回150mlの下剤を服用後に水分補給(前日1250ml、当日750ml)を必要とします。
この水分は透明であればお好きなものを飲んでいただけます。
総飲量は最も多いですが、2回に分けて飲むので印象としては決して多くはありません。
味はオレンジ味です。
注意点として、前日の夕食を午後6時頃までに済ませていただき、1時間後から下剤を内服する必要があるため、前日夜ご予定がある方には不向きです。
また、睡眠中に便意がおこり睡眠の妨げになる可能性があることもご了承いただく必要があります。(3割負担 620円)

④ビジクリア 
どうしても水の下剤が飲めないという方には錠剤タイプもございます。
小指の頭くらいの比較的大きめの錠剤50錠を2000mlの水分で飲みます。(15分毎に5錠を2時間かけて内服)。
洗浄効果は高いのですが、錠剤が一部溶けずに残ったものが腸管内に溜まることがあるため、液体の腸管洗浄剤の方が主流となっています。(3割負担 610円)
 
以上それぞれの薬の特徴をふまえ、検査ご予約時にどの下剤を使用するかご相談させていただきます。

当院では検査前処置用の個室(専用トイレ、TV、free WiFiあり)をご用意しております。
家で下剤を飲んだらクリニックまでの移動が心配、安心して下剤を飲みたいなど、ご自宅での服用が心配な方は是非ご相談ください。
最後に、大腸がんで亡くなる方の数は年々増えており、特に女性の癌死では第1位と最も多くなっています。
予防・早期発見のためにも大腸カメラを受けていただくことがとても大切です。
大腸カメラは痛くてつらい、と思っている方々に安心してより快適に検査を受けていただき「大腸がんで亡くなる方をゼロにする」ことが当院の目標です。
最後までお読みいただきありがとうございました。